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赤い護符 ルーンの杖秘録2

1巻の感想でも書いたけど、昔読んだ時よりも、遥かに面白く読めています。

この調子だと、難解だと思っていた後期の「エルリック・サーガ」も、面白く読めるかも。

ファンタジーの世界なのだけど、これは、かなり人間サイドによった世界でもあって、その部分に楽しさを感じられるようになってきたみたいです。

マイケル・ムアコック,Michael Moorecock,
深町 眞理子
東京創元社
発売日:2006-08-24
 

 

坂東真紅郎,森瀬繚,海法紀光,読書「堕天使」がわかる,エルリック・サーガ,ソフトバンク クリエイティブ,ソフトバンク文庫,ソロ,坂東 真紅郎,森瀬 繚,海法 紀光

「堕天使」がわかる サタン、ルシフェルからソロモン七二柱まで

いろいろな悪魔が、どうやって作り出されていったのかという感じの話が多くて、なかなか興味深かったです。

まあ、なんで他の悪魔のところでふれているのに、アリオッチのところで、エルリック・サーガへの言及がないのかとか、気になるところは、ツッコミどころは、それなりにあるのですが。

でも、こうやってみると、悪魔って悪いヤツばかりでないということがわかって、おもしろいです。

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秋の星々の都 永遠の戦士 フォン・ベック2

けっこう分厚い1冊です。
「永遠の戦士 フォン・ベック」シリーズの2冊目。とかいっても、主人公は、1巻目のフォン・ベックではなくて、マンフレッド・フォン・ベックという、1巻目の主人公の子孫です。

で、主人公も違うのですが、物語の質も、なんか1巻目と全然違う感じなんですが……。

1巻目は、いきなりルシフェルが出てきて、かなりストレートなお話でした。でも、この2巻目は、かなりまどろっこしいです。
偽史をずっとかいているのですが、このあたりは、わたしは知識がないので読み取りきれいないと思います。だから、もしかすると、知識がある人は、ここにファンタジーを感じるのかもしれませんが……わたしにとっては、ずーーっと、ファンタジー的な要素がみえてこないのです。
もう、この厚い本のまん中ぐらいまで、普通の歴史小説みたいなかんじです。

だから、クロスターハイムが出てくるあたりまで、なんかお話が動き出す感じがしなくて……。おもしろくないわけではないのですが、まどろっこしくて、なにが言いたいのかわからないという……。

いやでも、「ストームブリンガー」から後のエルリック・サーガとかも、こんな感じだった気がします。

象徴を読み解くには、それ相応の知識と知性が必要ですねぇ。わたしには、明らかにそれが足りていない感じです。

でも、足りてないところを自分勝手に想像して、こねくりまわすのも、楽しいのですが。

うーん、難しい。

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軍犬と世界の痛み 永遠の戦士 フォン・ベック1

ものすごく久しぶりの気がするマイクル・ムアコックです。
最近(ここ数年かな?)、ハヤカワ文庫でも、創元推理文庫でも、「永遠の戦士」シリーズ関連で新装版が出たりしています。

「永遠の戦士」というシリーズは、ムアコックのこれまで別々に書かれていた物語を、無理矢理(?)、実はパラレルワールドでとか、実は生まれ変わりで(同じ者の別の側面で)という感じに理屈づけて、くっつけた壮大なシリーズです。
で、こうすることによって、いろいろな物語の主人公たちが、クロスオーバーで、いろいろな世界に顔を出します。

特に、ヒロイック・ファンタジーの4シリーズである、エルリック、エレコーゼ、コルム、ホークムーンは、別々のシリーズの主人公でありながら、よく一緒に冒険をすることになります。
エルリックの物語で語られたことが、ホークムーンの物語でも、別の角度から語られたりします。

わたし、クロスオーバーって好きなんですよ。

で、アメリカや、イギリスでは、この「永遠の戦士」関連のお話を全部集めた叢書が出ているそうなのですが、日本で翻訳されているのは、人気のあるヒロイック・ファンタジー関連のものが、中心であるようです。

まあ、もともと別々に書かれたシリーズなので、どこから読み出してもいいのですが、なんか指針があるといいなぁと。
で、いろいろ調べてみると、どうやらこの「フォン・ペック」のシリーズが、「永遠の戦士」叢書の第1巻らしいということで、これから、読み始めました。1

ムアコックは、かなり長く同じシリーズを書き続けている人です。
で、時代時代によって、同じシリーズでも、かなり書き方やテーマが違ってきています。

昔のエルリック・サーガだと、8巻まででいるのですが、1巻から6巻までの流れと7、8巻の雰囲気はだいぶん違います。

1巻から6巻までの前期の物語はストーリー中心の割とわかりやすい物語で、7、8巻の後期の物語は、けっこう、物語の中にいろいろな象徴を入れ込んだりした複雑な作りになっています。
だから、7、8巻は、もちろんストーリーを追いかけているのはおもしろいのですが、頭悪いので、「オレ読めてるのか?」という感じは、あります。

で、今回のこの「軍犬と世界の痛み」なのですが、ちょうど、この前期の物語と後期の物語の中間みたいな感じです。
書かれた時期的にも、そうなのかな?
ストーリー的には、けっこう単純な構造をしています。シンボリックなものは配置されていますが、それもけっこう、単純でわかりやすいものです。割と全部、物語中で説明してくれています。

昔の翻訳の題名が、「墜ちた天使」だったそうです。
たしかに、ルシフェルを巡る物語だから、それも間違えではないですね。
でも、「軍犬と世界の痛み」という題の方が、「調和」というテーマ、「癒し」というテーマには、ふさわしいかもしれません。

なんでコレが、永遠の戦士のシリーズなのかとちょっと思ったりしたけれど(まあ、アリオッチ2とかは出てきているのですが)、ラストまで読むと、まあ納得です。

ありのままの世界を受け入れるというのは、でも、ときにつらいものです。

  1. アメリカで出ているシリーズとイギリスで出ているシリーズでは、順番が違って、「エレコーゼ」の物語が第1巻のものもあるらしいですが……。 []
  2. 新訳ではアリオッホ。 []

ジョージ・R・R・マーティン,読書,酒井昭伸エルリック・サーガ,ジョージ・R・R・マーティン,タフの方舟,ハヤカワ文庫,ファンタジー,ホラー,ポーの一族,七王国の玉座,創元推理文庫,小学館

タフの方舟1 禍つ星

ジョージ・R・R・マーティンというと、ゲームでもファンタジー小説でもけっこう有名な「七王国の玉座」の人です。

まだゲームの「七王国の玉座」もやったこともなく、小説「七王国の玉座」も読んだことがないのですが、わたし、この人、知ってます。
創元推理文庫のSFシリーズからでていた「ワイルド・カード」シリーズのまとめ役の人ですね。

「ワイルド・カード」を読んでいた頃は、ちょうど、「X-MEN」とかアメコミにはまっている頃((実は、今も読みたいと思っているのですが、小学館プロダクションがアメコミから手を引いてからは、物理的に無理なんですよねぇ…。JIVE高いし、売ってないし…))でして、この小説で読めるアメコミが、わたしは、めっちゃ好きだったのです。

まあ、「ワイルド・カード」は、シェアワールドもので、いろんな人が書いていて、人によってできも違って、ジョージ・R・R・マーティンは、なん、盛り上がる話よりも、まとめのような話ばっかり書いていたと記憶していますが…。

さて、今回の「タフの方舟」です。

第1話は、どうやって、タフが方舟を手を手に入れたのかというお話でした。
これを読んだときは、イマイチでした。
なーんか、悪いヤツばっかりで、いやなかんじのお話なんですよ。
それから、短編連作っていう感じなんですが、1話1話、章わけが何にもないんですね。わたしは、割と小刻みに切って本を読んでいく人なので、キリのいいところがない小説というのは、けっこう読みにくい…。
うーん、30ページぐらいで1区切りあるのが読みやすいんですよ。

なんとなく、先も読めてるし……。
プロローグから、もっと、ホラーっぽい話を期待していたら、なんと、アクション映画だったという感じです……。

タフの性格も、なんかつかみ所がない。

と思って、2話目の「パンと魚」に進んだのですが、これは、メッチャ面白かったです。

トリー・ミューンという姉御が、かっこいいんだ。これが。

人口爆発を起こしている惑星。そこに、タフが行って、初仕事というお話です。
どうも、あとがきを読むと、この惑星のお話が、メイン・ストリームで、1話とかは、あとから付け足しの話のようです。

うーむ。こうやって、シリーズが書かれた順じゃなくて、時代順に並べられることって、よくあるんだけど、あんまりこれが成功しているとはいえないなぁ。

成功してない例で悪いけど、

「風の大陸」
「エルリック・サーガ」
「ポーの一族」

なんかも、やっぱり、書かれた順で読んだ方がおもしろいと思うのです。

「あのキャラクターの過去」とか、「あのキャラクターたちの出合い」だから、面白い話も、いきなりしらんキャラがでてきても、楽しめないのです。

その点、レンズマンは、偉いなぁ。今までさりげなく(あれは全然さり気なくないか?)触れられていた過去が、詳しく語られていくというのは、楽しいです。

なんか、関係ない話になってきたな(笑)

えーと、タフは、ネコを飼っていて、そのネコたちが、けっこう無味乾燥なタフに彩りをあたえてくれていると思います。
それから、タフは、なんか、悪辣で、無礼な人間みたいに書かれているのですが、実は、まあ、自分の良心に乗っ取って行動しているということで、けっこういい人のようです。

ただし、いい人が、いつも正しい選択ができるとは限らないです…。
特に、タフみたいに、メチャクチャな力を持ってしまっている場合は…。

そのへんの議論は、「パンと魚」のなかで、トリー・ミューンとタフがやっています。
まあ、今のところ、タフは、失敗なしなのかなぁ。このあたりは、まあ、疑問が残るところではありますが。
素人だしね。メチャクチャな力が、思いもかけない悲劇を引き起こすことも、やっぱりあると思うんですよ。

でも、そういうことをひっくるめて、それほどあまくわないけど、けっこう作者は、人間を信じているところがあるなぁと思います。

ただし、これって、たくさんの人口を養えるようになったけど、本質的に、解決になってないんですよねぇ。

まだ、続きがあるようなので、どうなるのか楽しみです。

あと、トリー・ミューンが、どうなるかも、気になっています。
はじめは、ネコを嫌っていた彼女が、虜になっていくところも、けっこうネコ好きには読ませるところです。

ネコ好きに、悪い人はいないと思います。